現在、時価総額世界一の企業はアップル(日本円で約100兆円。ちなみに、2023年度の日本の税収は約70兆円)。
アップルを創業した故スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックは、若い事に「電話回線をハッキングしてタダがけする機械」を製作・販売して、小金を稼いでいました。
こうした「武勇伝」の影響なのかはわかりませんが、現代の、特に、プライドの高さと自分の実力がアンバランスで、社会的評価の低さにルサンチマンを抱えているような輩は「社会の仕組みに存在する不具合をハッキングして撹乱させる者こそ賢いんだ!」といった、歪んだ感情を持つ事が多いようです。
ただ、そうした輩の大半は、そうしたハッキング行為のアイデアさえ思いつかない者がほとんどなので、例えば今回NHK党周辺が都知事選でやっているような、一時的な混乱以外の何者も生まない虚無の極みのような愚行に対し「これを理解できるオレってちょっとすごくない?」的な心情でヤンヤの喝采を贈るんですね。
当然ですが、アップルが世界最高峰の企業になったのは、創業者が若者の頃にハッキングしていたからではありません。運もありつつ、そうした放蕩を経ながらも、凄まじいリアルの世界の中を(その周辺を構成する全ての人が)生き抜いてきた結果です。
男系男子固執、薄っぺらな日本バンザイの輩って、たまたま日本人に生まれた運だけをマウンティングに使って、自分が日本(の未来)に何をもたらせる事ができるかという事(ただ、実直に生きるだけで良いのだけど)に無関心な、せいぜい中学生までしか許されないようなマインドの者が多いものね。
政治・社会の面においても、元々が「虚」でしかないNHK党(いろいろ変わりすぎて今の正式名称知らんけど、もうこれで良いよね)を支持するような論外のアホはちょっと置いとくとしても、「ハッキング=スマートな成功の道」と考えている輩と、「男系男子固執=保守」「女性天皇と女系天皇の違いも分かっていないようなほとんどの愚民とオレは違うんだ!」と言ってればプライドが保てると思っている輩、はっきり言って同じ穴のムジナです。
昨今の「コスパ至上主義」も「ハッキング礼賛」の亜種ですが、「絶対に転ばないために一歩も歩かない」というのがいかに愚かな思考であるか、本当にわからない人がいるの?と疑ってしまうレベルです。
少なくとも〝インフルエンサー〟的な立場で、皇位継承の男系男子固執をひたすら喧伝する者は、直視したら人格が崩壊してしまうレベルの虚無に怯えているのでは?
荒唐無稽な男系男子固執系の発言(「準皇族」を作ろうと言っているアレも同じですよ)を聞くと、シンプルに愚かと思うと同時に、何がこの人物の精神にこんな闇を作っちゃったんだろう?と好奇心とも恐怖心ともつかぬ感覚に包まれます。
ねえ、君。自分のドテッ腹に空いてるその漆黒の穴を覗いてご覧よ。何が見える?